標高差:930m

2011年05月01日(当時61歳)


日本二百名山に戻る

宮崎県東臼杵郡椎葉村
登り:2時間13分下り:2時間02分
コースタイム:4時間34分 (心見の橋までの往復含む)
山と高原地図から
  市房山は熊本県・宮崎県境に聳え、その高さは熊本では国見岳に継ぐ県下第2の高峰である。
山麓にある市房神社は、縁結びの神様として古くから近郷の人々に親しまれてきた。 神社の
参道両脇は巨大なスギの大木で囲まれ、さらに山頂に至るまではツゲ・ブナが茂り、5月下旬には
熊本県指定天然記念物のツクシアケボノツツジの群落が見事な花を咲かせる。
Road Map :R388にて水上村に入り、市房山キャンプ場から林道終点の登山口に向かう。
Route Map:林道終点の登山口から山頂を往復する。
日本二百名山』 雨で展望は得られず。 ”心見の橋”は大したことなかった。
−−− 林道終点P 市房神宮 5合目 8合目 市房山 心見の橋
登り→ 7:25 7:42 7:57 9:09 9:38 −−−
←下り 11:59 11:42 11:32 −−− 9:57 −−−

前日の移動
  尾鈴山登頂後は西米良にて温泉に入り、コンビニを求めて走り続けるが見付からず、小さなスーパーで食料とチューハイを購入し、市房山林道終点で車中泊とする。 天気予報では明日は雨、午前中は持つだろうと思っていたが、夕刻から雨が振り出した。 雨の中を登るのは嫌なので、撤退するかは明日の朝決めようと思う。

197市房山 (1,721m)
  朝まで雨が降り続いており、カッパを着ての山登りは嫌なので、帰宅することにした。 13km程走るとコンビニがあったので、飲み物と新聞を買って天気予報を見ると、昼から雨は上がり、明日は天気となっていた。 ここで思い直して登山口に引き返し、長靴、カッパで登ってしまうことにした。
写真は下山後の林道終点駐車場、奥が登山口となる。 出発時にはマイクロバスが停まっており、20名のツアー登山者が30分前に出発した
とか。 昼から雨が上がるとのことで、7時25分に歩き始める。
登山口から直ぐに綺麗な沢を渡る。
下山後はこの沢で長靴とストックを洗った。
”八丁坂”と表示されている参道を登って行く。
キャンプ場からの登山道の分岐に出合うと大スギが
目立つ様になる。 植林帯のスギは嫌いであるが、
ここの大スギは巨大で目を引き付けた。
17分で ”市房神宮”に着く。 ここが4合目と表示されていた。
神宮は避難小屋も兼ねているらしいが、建屋の中は見ていない。
八丁坂を登り切ると ”市房神宮”の派手な建屋が見えて来た。
カッパが蒸し暑いが小雨が降り続いており脱ぐ訳に行かない。
気温は12℃と低く、立ち止まると、一挙に体温が下がる。
登り一辺倒の登山道が続く。
30分前に出発して、とっくに山頂に着いていると思っていたツアー
ハイカーと遭遇。 途中、長い休憩を取っていたものと思われるが、
渋滞しているのかと思う程に歩きが遅い。 左のガイドさんが裁いて
くれて先に行かせてくれた。
1時間にて ”6合目”通過。 標高を稼ぐとガスが濃くなってきた。
遠目で見ていると若い二人に見えたが、歩きが遅いので何かおかしいと
思っていた。 抜き際に挨拶すると、結構なジジー二人組みだった。
派手なカッパが若く見せていたのだ。 山梨県から来られて、
キャンプ場からの長い登山道を登られて来たらしい。
1時間57分にて ”九合目”に着く。 2時間以内で山頂に
立てると思っていたが、これで無理と判り、諦める。
稜線を冷たい風が吹き抜け寒い。
九州の山でよく見かける ”山頂まで5分”の表示がこの山にもあった。
これを見ると急に力が湧いてくる。
2時間13分にて ”市房山”(1,721m)に着く。
小雨が降り続いておりガスガスで評判の大展望は得られなかった。
直ぐに ”心見の橋”に向かう。
この岩が ”心見の橋”となる。 山仲間のサルが来ていれば、
この岩の上に立ってくれるのに! と残念だった。
全然、大したものでは無かった。この手の自然の造形では
御在所岳の ”地蔵岩”が一番感激的だった。
登山道に落ち掛けの大きな岩があったが、
他に問題になる様な個所はなかった。
自己責任で進入下さい。
ほんと、デカイスギでした。
カメラを上に向けるとレンズに水滴が付くので嫌だったが、
見所は大スギしか無かったので意を決して撮ってみる。
”馬の背”が難所となっていたが、登り時も、
下り時もどこが”馬の背”なのか判らなかった。
市房山の感想
  小雨の中を登ったので感想無しにしたい所であるが、噂の大展望以外は大スギしか見所が無く、イマイチの山に感じた。
下山後
  長靴を登山口の沢で洗おうと行ってみるとツアーバスの若い運転手が退屈しのぎにサワガニを探していた。 久し振りにサワガニを見たと感激されていた。
しばし、退屈しのぎの相手としてお話しする。ツアーバスは日本二百名山4山巡りらしく、東京、名古屋の公募ハイカーらしい。 名古屋の中野さんは高千穂峰に登ったと言われていたが、このツアーでは新燃岳噴火の影響で高千穂峰は中止して
えびの高原散策で終ったみたい。 勿体無い。
ツアー登山は高過ぎる
  東京から九州の4山ツアーとなると15万円は下らないと思う。
名古屋の中野さんが所属している山岳クラブには日本百名山を全てツアーで制覇されたおばさんが居るらしいが、完登までの費用は1千万円を越えたらしい。
俺はケチケチで日本百名山を完登したが、それでも2百万円は越えているかも知れない。 費用は怖くて計算していない。
今日の温泉
  通りすがりの道の駅 ”通潤橋”にあった”浜の湯温泉”(¥400)に入る。
通潤山荘に隣接した温泉で入浴料以上の良い温泉だった。
今日の寝床
  コンビニでおでんととチューハイを買って、そのまま駅の道 ”通潤橋”で車中泊とする。 コンビニのおでんって何でこんなに美味いのだろう。
通潤山荘に隣接する ”浜の湯温泉”で汗を流す。
通潤橋近辺散策(暇潰し)
道の駅 ”通潤橋”にあるモニュメント。 ライオンの横に車を停めて
車中泊したので、夜中に目が覚めた時は窓の外にライオンが居たので
一瞬びっくりした。
放水が無いと只の石橋に見えてしまう ”通潤橋”。
放水は予約制で有料1万円と掛かれていた。
山都町のHPによると4月は土日に放水しているが、
5月は農繁期に入るので定期放水はしないらしい。
”五老ヶ滝”の下流にある渓谷。
遊歩道で散策することが出来るが、大した渓谷ではなかった。
落差50mの直瀑である ”五老ヶ滝” 滝壺まで下りることが出来るが、滝壺の水が汚いのが残念だ。
このモニュメントはシュロ、木の皮、小枝の自然素材だけで
作られており、色合いまで上手く出来ていた。
04/29 04/30 05/01 05/02 05/03 05/04
高隈山 尾鈴山 市房 国見岳 傾山 久住山
2011年度の九州の山遠征
いちふさやま
”市房山頂”に戻り、早々に下山に入る。
登り時には感じなかったが、下り時には
”え〜!”と思う程の急斜面が出て来る。
雨でぬかるみ、難所となっていた個所も出てきたが、
この辺りは長靴が正解だった。
”通潤山荘”は豪華過ぎて場違いの感じがした。
滝壺側から見た ”五老ヶ滝”。 岩壁と相まって見事な景観であるが、
水の汚さが欠点となる。
渓谷に遊歩道の設置がなかったら絶対にこの渓谷を
見ることが出来なかったであろう。
五老ヶ滝 落差50m
2024年4月18日改定
今日の温泉